2010/11/15 (Mon) 格安HID まとめ。

●初めに。
別にハロゲン球でも日常ユースでは必要十分だったのだが、各所でよく耳に入る「HID」というものに前々から興味があった。
でもHID搭載車は眩しい。必要以上に眩しい。ていうか乱反射し過ぎで眩しいっ！！！（怒）
だから導入は躊躇っていたのだけども、某ヤフオクで安かったので買ってみた。
ちなみに「HID」とは、「High Intensity Discharge(LightingSystem)」の略だった筈。
直訳すると、「強烈な放電管（灯火装置）」。
＝「ディスチャージ」＝「キセノン」＝「水銀灯」＝「水銀燈」＝「銀様」
ということで、オレのCJ1Aには銀様が載（乗）っていますｗｗｗ


●購入
落札価格＝\1,980。
送料もろもろで、4500円くらいｗ
ここまでで安かろと買ったクソ中国製ユニットが思いの外高く付きました。
オークションの注意書きはよく読みましょう。全然安くない…。


●設置
ほぼポン付けだが、意外に困ったバラスト装置の設置場所。
カズネオに手伝ってもらいつつも、運転席側はクーラーのパイピング２本を跨ぐようにタイラップでなんとか固定。
助手席側はバッテリにピタっと。
CJ1Aは1.6㍑を積めるシャシなので、エンジンルームはガラ空き。
なのに案外スペースに困るのは予想外でした。


●使用４日目くらい
一緒に行動していたカズネオより、「片目になってますよ？」と。
バラスト装置x1、死亡。
ちょ～～うど初期不良期限が切れるタイミングで死亡。
まぁそもそも最初は使えてたので、厳密には初期不良じゃないんだが、「故障率0.01％」ってのは嘘だねｗｗｗ
もしくはその一万分の１に当たるほど幸運だったのだろうか…？ｗｗｗ
もし買うんだったらちゃんとした保証が付いてるのを買ったほうが、多少高くても良いでしょう。
なんか騙された気がしてムカツクので、もう少しちゃんとしてそうなバラスト装置を手配。


●片目銀様、片目ハロゲン
ハーネスのワイヤリングを工夫して、生きてる方は使ってみた。
片目でも、片目を感じさせない明るさがあったのだけど、見た目が見た目だったのでハロゲンをとりあえず入れてちょっとした走行会へ。


●人為的失敗
ワイヤリングをした際に余ったカプラーがたくさんあったわけだが、そいつらの処置をしっかりしなかったせいで…
走行中にハイ／ロー切り替えが不調に。
エンジンルーム見たら、使ってなかった方のハイ／ロー電源端子がエキマニカバーに接触して融解！
その後の検証で、どうもハイ／ロー切り替えリレーが㌧だということが判明。
……リレーハーネスも手配。


●追加コスト
バラスト装置（35W）＝\4,000くらい
リレーハーネス（H4)＝\1,500くらい
楽天のポイント＝-\500
小計＝\5,000くらい


●一応の完成に至る
中国製安物クソHIDキットの場合、バラスト装置が２つともイクってことは少ないらしい。
オレのはもう１つイっているが、大抵こういう事になるらしい。
その部分も交換したし、余計にリレーも交換してるのでとりあえずこれで完成。


●故障前と修復後
一つ気づいたのは、消灯時間が違うということ。
キットを組み込んだだけの時はスイッチを切ってから0.5sくらい遅れて消灯していたのに対し、補修後は完全にシームレス。

仮説だが、故障したバラスト装置が必要以上の電力を蓄えてしまったため、車両からの電力がカットされても点灯し続けた。回路はスイッチでオフになっても、ダイオードが組み込まれておらず、もう片方のバラストにも電力が供給され続けたため、結果両方の灯火が遅延消灯していた。これにより、故障したバラスト装置は異常高温になりイッた。
ということではなかろうか？


●まとめ
結局懸かったコストは、\10,000近く。
中国製安物クソHIDキットの値段自体は\1,980だったくせに、結局５倍近くに跳ね上がっている。
安いからといって手を出すと、結局ちゃんとしたものを買うのとそう変わらない金額になってしまうので注意が必要。
でもまぁ１万で買えるHIDキットも良いかと言われれば、そうでもない気がする…。
ぶっちゃけ、純正でハロゲンを装着している車種には付けないほうがいいのかもしれない。
マルチリフレクター（反射鏡）はハロゲンとキセノンの両方に対応してはいないし、実際光量が増えすぎてどうしたって眩しくなってしまう。
これは対向車から見たときに幻惑させてしまい大事故に繋がる可能性もあり大変危険である。
どうしても水銀燈を搭載したいというなら、もうプロジェクター式の灯器に交換するしかないと思う。
プロジェクター式のディスチャージヘッドライトならば、キセノン灯火専用の設計だし、より遠くに光が飛ばせるし、対向車や歩行者に眩しくならないからである。